奇天烈音楽堂

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テンポと空間のずれ、桜桃と懊悩の狭間で。













にぎにぎ屋を生業と決めて数日、
部屋で日がな一日にぎにぎ踊りを踊り狂ったが、一向に収入が増えていかない。
失敗してしまった。もう我が人生もおかしくなってしまった。
と、今迄の人生において挫折というものを味わったことが無かった私は、一人悲嘆に暮れ、
「挫折の冷製スープ」や「挫折とフォアグラのソテー」に舌鼓を打っていたところ、
我が祖父が私に桜ん坊収穫の助手をせんかとのオッファーをしてきた。

自分という人間は外出が大嫌いな性分であり、
特にアウトドアーやレジャーといった類はまったく理解できない性質のものである。
わざわざ、都会から田舎に桜ん坊狩りなぞに来る輩も多いと聞く。わからんちん。
しかも、桜ん坊のどこが美味いんだかよーわからん。世間では高値で取引されてるらしいし。
ということで、「めんどくせーこと言ってくんじゃねえ、クソジジー!」
と平素なら丁重にお断りしているところだが、生きていくためには生業が必要だ。
仕方ないがここは嫌いなことでも、引き受けなきゃしょうがない。
そうして私の履歴書の職務経歴書には「エロビデオ販売」「にぎにぎ屋」に続く
3つ目の「桜ん坊収穫助手」という漸くまっとうな職業が加わったのだった。

早速翌日からジジイの助手を始める事になったが、
なんとジジイは4時起きで畑に向かうのだ。ジジイにも程があるぞ!
深夜1時から3時の間はどんな状況にあっても寝られない、
という奇病にかかっている自分には到底無理な話だ。
ジジイには付き合いきれんので、私は9時頃から山奥の畑で収穫を行なうことにした。

畑に出向くとジジイは一人でもう山盛りの桜ん坊を取って待っていた。
初めてジジイの畑に出向いたが、凄まじい数の桜ん坊の樹があり県の人口より多そうだ。
これじゃあ、桜ん坊泥棒がまったく捕まらんのも納得だ。
フンフンと感心している私をよそに、ジジイは黙々と桜ん坊を摘んでいる。
ジジイに負けちゃいられねえ、と早速仕事に取り掛かったが、
さすが何事をやらせても器用な私は、すぐにコツを掴んで、
荒業両手もぎを開発したのだった。

そろそろ、慣れてきたなと思った私はi Podを聴きながら仕事をすることにした。
アルバムシャッフルで聴き始めるといきなり耳に飛び込んできたのは、Dark Funeral。
自分の動きと音のテンポの違い、眼前に広がる長閑な風景と耳から入る音世界の違い、
に思わず笑ってしまった。
自分では両手もぎで物凄い速さで、腕が8本になっているが如く桜ん坊を摘んでいるつもりが、
そうして音を聴いていると急激に動きがとろくなっていき、遂には集中力が途切れてしまった。
このままではイカンと次のアルバムに飛ばすと今度はConverge。
今度は急に暴力的な気分になってきて、枝をボッキリ。
次また飛ばすとOpeth。
鬱になりやる気をボッキリと折られてしまった。

耳から入る音に完全に気分を支配され、
視覚や触覚より聴覚の方が強いということをまざまざと思い知らされた。
例えば、寝たきり老人に何か食べさせている嫁の画に優しい音楽をかけるか、
おどろおどろしい音楽をかけるかで、まったく違う意味を持ち始め、
まるで毒を与えているかのようにも見えてくる。
映画でもたいしたことの無いシーンなのに感動的な音楽を嵌めるだけで、
騙されて感涙しているアホな女が多いよなあ。
ニュース番組でもこれってそんなに悪いことか?という事件におどろおどろしい音楽
がかかっているだけで、こいつはなんて悪人なんでしょ!
と演出に騙され憤っているババアも多いよなあ。
なんて無駄なことを考えている間にすっかり手が止まってしまった。

ここでこのiPodは完全にわざとやっているなと悟った私は、
「嘘をつくな!邪魔しやがって、この〇〇〇が!」
と一通りの罵声を浴びせ、奴を我が支配下に置くことにした。
ここで我が選曲はNeil Young。
やっぱり良いねえ。心に染み入るねえ。
さっき見ていた風景が急に美しいものになった。

だが、美しい音楽の効果もすぐに薄れ1時間もすると、
飽きてくるし、つまらんし、腹は減るしで、
やはり俺にアウトドアーは合わんなと再確認。
綺麗な風景なんかクソ喰らえ!

我慢して残り時間を耐え、家に戻り昼飯休憩。
ジジイはすでに私の倍以上働いているが、早く午後の仕事を行ないたい様子。
このジジイは鉄人だな。仕事の鬼や。と感心したが、
ババアに諌められ、昼食後は1時間程度の昼寝。

そうして午後はジジイに加えババアと母親が加わり、みんなでガレージで箱詰め作業。
ババアのやり方を見よう見まねで詰めていたら、早速
「そんな詰め方じゃダメ。」と欽ちゃん口調でババアからの注意。
下の段にはそんなに大きくないものを詰めて、上の段に大きい粒のものを
紅くて綺麗な方が見えるように上に向けて詰めろとのこと。
今迄家のジジイ、ババアは善良な一度も嘘をついたことのない人種だと思っていたが、
実は奴らも海千山千だったのである。見直したぜ。

箱詰めもすぐに自分なりのやり方を発見し綺麗に詰められるようになった。
私はお外で桜ん坊を摘んでいるより、日陰で箱詰めしているほうが向いているようだ。
徐々に早く、上達していっていることが自らわかる。しかし、1時間で飽きる。
ジジイ、ババアの体力、集中力恐るべし。
体のほとんどがメカと化しているのでは?
そう考えると、ババアのあの不自然な直角の腰も納得。
普通、あんな腰で動けないよね。

作業している間は、みんなで会話をしているのだが、
ジジイ、ババアの言語は理解不能で、何を言っているのだかさっぱりわからない。
それに加わる母親はしっかり理解し、また訳のわからない返しをしっかりしている。
みんな訳のわからない会話でゲラゲラ笑い、私は疎外感を感じたが、
どうせ完成度の低い、正も無い会話であろうことは容易に知れたので、
敢えて理解しようとは思わなかった。

そこで私は再びiPodに挽回のチャンスを与えたのだったが、
再び謀反に遭い、激怒。



そんな難儀な生活を2週間。今日無事に全作業が終了いたしました。
結局、アウトドアも桜ん坊の美味さも理解出来んかったが、
値段が高いのには納得した。
新たな職を探さんと。




Dark Funeral 
Converge 
Opeth 
Neil Young 




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  1. 2007/07/03(火) 01:53:00|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:0

引き出しに蛇、徹子の部屋にゴキブリ。その心は?

Rush 「 Snakes& Arrows 」 ( 2007 )

Snakes & Arrows Snakes & Arrows
Rush(2007/05/01)
Warner

Track Listings
 1. Far Cry
 2. Armor And Sword
 3. Workin' Them Angels
 4. The Larger Bowl
 5. Spindrift
 6. The Main Monkey Business
 7. The Way The Wind Blows
 8. Hope
 9. Faithless
10. Bravest Face
11. Good News First
12. Malignant Narcissism
13. We Hold On

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Geddy Lee / bass guitar, bass pedals, mellotron, vocals
Alex Lifeson /electric and acousitc guitars, mandola, mandolin, bouzouki
Neil Peart / drums, cymbals, electronic percussion, tambourine

                                                                                       満足度80 


 カナダが世界に誇る最強3ピースバンド、RUSHによる5年ぶり通算18枚目のスタジオアルバム。
前作から今作の間には、カヴァーアルバム「 Feedback 」DVD 「 R30
DVD BOX 「 Replay X3 」の発売があったから、そこまでの飢餓感はなかったが、
やはり期待は大きかった。

そして、流石はRUSH。見事期待に応えてくれた。
1曲目のイントロを聴いた瞬間、これぞRUSH!といったいかにもなリフに思わずニンマリ。
掴みはバッチリ。ヘヴィでグルーヴィでポジティヴな曲。ライヴで盛り上がりそう。

2、3、4、5曲目はヘヴィでポジティヴな雰囲気からガラリと変わり、
アコースティックギターを使用した、しっとりとした、ドラマチックでポップな
これまたRUSHの一つの側面を表した彼ららしい曲。
というか、RUSHはどんな曲調であろうがどこまでもRUSHという、強力な個性を持っている。
カナダのバンドってそういう、シンプルだけどしっかりと個性を持ったバンドが多いよね。
お隣さんとは大違い。

6曲目はインストだが、ドラマチックでしっかりした展開を持った、素晴らしい曲。
今回は他に8曲目と12曲目にもインストを持ってきていて、どれも素晴らしい出来で、
それが効果的な場面転換を演出している。
12曲目はブリブリしたベースリフがカッコよい。

他にもRUSH流ブルースといった曲もあり本当に多彩だ。
全曲素晴らしいが個人的に特に気に入った曲は6、7、11、12曲目。

今回のアルバムが多彩でカラフルな色彩に溢れているのも、インスト曲の挿入とアコースティックギターとキーボードの使用によるものが大きいだろう。
アコースティックギターを使用した曲が本当に多く、ほとんどの曲に入っているんではないだろうか。
ライフソンとリーとの曲作りの段階で、アコギを使っていたのが大きな要因だろう。
しかしアコギの曲が多い割には、アルバムは若々しく、切れがあり、エネルギーに溢れている。

また今回のアルバムはプロダクションが素晴らしく、アコギ、12弦ギター、マンドリン、
メロトロンなどのキーボードなど多くの楽器を使用しているがどれもしっかりと聞き取ることが出来る。

昨年はRUSHのコピーバンドをやっていたが、そこで演奏してみて初めて発見できる、
RUSHの凄さというものがたくさんあった。
単純なようで複雑、複雑なようで単純、3人で出来ることを極限まで引き出したアレンジの妙。
しかし、シンプルでわかりやすさを忘れない、キャッチーな楽曲。
いろんなバンドのコピーを演ったが、このバンドが演奏していて、一番楽しく、気持ちよく、何度演奏しても、聴いても飽きない。
King Crimson程劇的な変化は無いが、毎回アルバムごとに着実に進歩している。(もちろん今作も。)
数少ない、真のプログレッシヴなバンドだろう。
本当にこのバンドは頭が良い。海外にはこういうことわざがあるそうだ。
「 3人寄れば RUSHの知恵 」  

これほどすごいのに何故日本ではまったく受けないのだろうか?(まあ、なんとなくわかるが…。)
しかし、それにしてもあまりにも海外に比べて評価が低い。
これほど、海外との温度差があるバンドも珍しい。
このままじゃ、日本の文化レベルが疑われますよ。

日本にRUSHを再び呼べる日は、一生来ないんでしょうか?
こんなに良いアルバムを出してんのに…。
みんな是非CD買って日本に呼びましょう。
ファイル共有とかで落とすアホは死になさい。



RUSHのMyspaceはこちら
Track Listingのリンクで動画が見れます。


  1. 2007/07/01(日) 07:28:15|
  2. CDレヴュー
  3. | トラックバック:0
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マッドオナニスト・クマザワ

Author:マッドオナニスト・クマザワ
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